母にイライラするときを思い出してみよう。
私の指摘や介助に対し母の態度と行動が伴っていないときだ。
ひとの親切や思いやりに相手が応えようとしない、これに尽きるのではないか。自分の思い通りにならないと、私は不機嫌なループから脱出できなくなる。自分の思いとは何だろう。理想だろうか。あるべき状態から1ミリでもずれることはいけないことだろうか。いいえ。そんなはずはない。
落ち着いて考えれば誰にでもわかること。グレイスヴィルまいづるのキャッチコピーは、「寄りそい、受けとめ、ひとりずつと向き合い
ます。」これはコピーなので「わたし」「あなた」が省略されている。私の場合は「あなた」が不在の介護をしていたようだ。