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介護のこつこつ
じゃれおさんのワークショップ
2021年9月15日
ワークショップはアヴァンギャルドな匂いがぷんぷん。
ワークショップが
もたらす連帯、
そして解放。
当施設では振付家でダンサーの砂連尾理(じゃれお おさむ)氏によるワークショップを、長年にわたり開催しています。コロナ禍になってからはzoomで月に1度、砂連尾理氏が東京から毎月配信する、少し風変わりで楽しい時間です。
じゃれおさんを少しでも近くで体感して欲しい思いから、大型モニターを増設したり、ノートパソコンやタブレットをあちらこちらに置いています。
それぞれの幸福感
ユニークな手法は当施設のお年寄りたちの、身体と頭と気持ちに刺激を提供しながら、じんわりとほぐしていきます。
ワケのわからない替え歌や、したことがない動作の連発に、入居者たちはとまどうことなく、いつだってその状況に溶け込んでいくのです。
アヴァンギャルドは特定の人が好むものではなく、こんな田舎の老人ホームで熱烈に繰り広げられています。
宇宙人のようなじゃれおさんと交信中の入居者。何を伝えようとしているのか、じっとモニターを見つめています。
粘土を前にすると、記憶に残るカタチをつくろうとする人、思い浮かぶままにぐりぐり作りづづける人、十人十色の反応があります。
こちらは粘土のカタチにあまり意味がないようす。パフォーマンスの道具として、じゃれおさんの動作に共感しています。
ダンス言語による砂連尾氏のアプローチは、即効性のある連帯感と自己の解放をもたらしています。きょうの彼らの幸せが点々といつまでも続いていきますように、そんな気持ちでワークショップを見守っています。
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